• テキストサイズ

暗闇の蕾【文豪ストレイドッグス】

第11章 【SS】海辺の休日


暫く色々なお店を回っていると、葉月が脚を止めた。

「如何した」

「ねぇ、中也。花火したい」

「はァ?」

葉月の視線の先には様々な花火の詰め合わせが並んでいた。

「……手前幾つだよ」

「花火やりたい気持ちに年齢関係あるの?」

はぁと溜息を吐いた中也は葉月と一緒に花火を見始めた。

「これなんてどう?噴射するんだって」

「あァ?花火っつったら打ち上げだろ」

「手持ちもやりたいなぁ」

何時の間にか持っていた籠に次々と花火が入れられていく。気付くと籠に一杯に花火が入っていた。

「……これ全部購うのか?」

「だめ?」

「駄目じゃァねぇけど、二人でこンなに出来ねぇだろ」

葉月は「そっかぁ」と残念そうな表情を浮かべる。中也は少し考えてから「余ったら持って帰るぞ」と云って籠一杯の花火を持って会計へ向かった。

戻って来た中也は「ほら、行くぞ」と手を出した。
/ 280ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp