第11章 【SS】海辺の休日
砂浜は平日にも関わらず、人が多かった。
中也と葉月はロッカーに貴重品とパーカー、帽子を入れて海へ出た。中也は何故か、葉月が上着を脱ぐのを拒んでいたが、それでは海へ入れない為何とか脱がせて貰えた。
「中也早くー!」
葉月が子供の様に海へ駆けて行く。今日の葉月も髪は一本に纏めていた。中也も葉月を追いかけて、海へ飛び込んだ。
海で遊び尽くした中也と葉月は海の家で昼食をとる事にした。ロッカーから貴重品と上着、帽子をもって海の家に行った。
「中也何食べる?」
「拉麵」
「じゃあオムライスにしよー」
二人で席に着き、注文を取りに来た店員さんに拉麵とオムライスを頼む。店内はまだそこまで混んでおらず、頼んでいたものは直ぐに来た。
「「頂きます」」
二人は午後の事を話し合い乍、食べ進める。午後からは予定通りお土産屋さんを回る事にした。
食べ終わると中也はトイレに立った。