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暗闇の蕾【文豪ストレイドッグス】

第8章 三組織異能力戦争


中也と入れ替わりで部屋に入って来たのは樋口だった。

「葉月さん、準備が整いました」

「じゃあ、私達も行こうか」

葉月は樋口を連れて部屋を出た。



● ● ●



「芥川君は無事成功した様だね。敵拠点攻略は何時だって心踊るねえ」

御機嫌の首領は通信機で次の司令を出した。

「早速次の奏楽だ。準備は佳いかい?」

『完了しています』

「そちらは探偵社を粉砕するに十分な戦力規模だ。とびきりの旋律を期待しているよ」

首領は一度通信を切り、別の人物へ通信を繋げた。

「暫くしたらそちはも動き出すだろう。君の気配を感じれば彼も無視出来ない筈だ」

『心得ております』

「此方も数多ある演奏者の中からとっておきを出した。まだあの子を壊されては困るからねえ。期待しているよ」

『承知致しました』

通信が切れ、首領はまた笑みが零れた。
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