第4章 責任感(田中龍之介/単発)
ショーツの中に手が入ってくる。
滑らせるように太股から膝、ふくらはぎ、爪先を通って大事な場所を覆っていた布が外された。
見ている事は到底出来ない。
顔を逸らして目を閉じた。
視覚を塞ぐと、敏感になった触覚。
茂みを撫でられただけなのに、くすぐったいような気持ちいいような変な感じがして、身体を捩る。
指が隙間を広げるようにしているのも、見てもいないのに分かってしまう。
視界にそんな状況を入れたら、今度こそ恥ずかしさで思ってもいない嫌を言ってしまいそうだ。
絶対に見ないように目元に手を当てた。
そうすると、聴覚まで敏感になってしまったようで。
秘部に熱い何かが這いながら、水の音を立てているのが頭に響いてくる。
「ふ、ぁっ!」
ちゅっと軽いリップ音が聞こえて、敏感な突起に走る刺激が強すぎて止めようと秘部に手を伸ばした。
手に、ザラりとした感触。
坊主頭を撫でている時のような感じ。
何をされているか理解した途端、固まってしまって制止が出来なくなる。
それを良いことに、舌らしき熱い感触は突起から下に移動して、入り口の縁を沿った。
数回ソコを往復してから、離れていく熱い感触。
そのすぐ後に、指が当てられて躊躇無くナカに押し込まれる。
「…いっ!」
「わ、悪ィ!大丈夫か?」
ビックリしすぎて思わず悲鳴をあげた。
だけど、本当はそこまで痛くない。
なのに、慌てたように指が引き抜かれてしまった。