第1章 嫉妬はスパイス(縁下力/シンデレラ)
頭がクラクラとして、完全に意識が飛びそうになっている。
でも、このギリギリで意識を保っている状態が快感で、このままでいたいと思ってたけど。
「はっ…や、ぁんっ!」
ナカの一番敏感な部分を擦り上げられて、反射的に首を反らした。
離れしまった唇から、取り込まれていく酸素によって思考がはっきりして。
ダイレクトに快楽が身体中を襲ってくる。
「ココ、好きだよな?」
「んっ…好きぃっ…。」
場所を示すように執拗にその一点を突かれて、だらしなく開きっぱなしの口が勝手に答えていた。
それで気を良くしたみたいで、更に激しくソコを攻め立てられて。
「あっ…も、ダメぇっ!イ、くぅっ!」
「…俺もっ!」
自分のものでは無いような、甲高い声を上げて達する。
力さんも同時に果ててくれたみたいで、自分のナカにある自身が拍動しているのが分かった。
私にのし掛かって、呼吸を整えている。
体に感じる重みが、とても心地好いけど。
少しずつ冷静になっていく頭に、疑問が浮かんで。
「力さん、今日は機嫌悪かった?」
雰囲気を考えない言葉が口から零れた。
「…別に、そんな事は無いよ。」
答えてはくれたけど、図星だったみたいで、顔を逸らされた。