第2章 ***
「…彼女はしてくれないんだ?」
「っ…」
「じゃあ今日は私が色々教えてあげる…」
「ちょっ…」
パンツを脱いだはるひさんが、俺の腰の辺りに跨がってくる。
そして互いの性器を擦り合わせながら、着ていたブラウスも脱ぎ捨てベッドの端へと投げた。
「コレ…気持ちイイでしょ?」
「ダ、ダメですって…!」
「今更何言ってるの…ここまで来たら楽しまなくちゃ」
ブラまで取り去り、くねくねと腰を前後に動かしながら小さく喘ぎ始める彼女。
俺はそこである事に気付く…
(…この声……それにこの体つき…)
聞き覚えのある声に、見覚えのある体…
というより、それは毎日俺が聞いたり見たりしているもので…
(…ま、まさか……)
「ふふっ…ようやく気付いた?」
「……、」
体を前へ倒したはるひさんがクスリと笑って俺の頬に触れてくる。
そして耳元で甘く囁いてきた。
「これも神様の悪戯かしら……ねぇ、お隣さん?」
「ッ…!」
その言葉を聞いて確信する…今俺の上に跨がっている妖艶な美女が、あの冴えない隣人の"城山"だという事に…
「な、なんでアンタが…!」
「あら…私が合コンに参加したのは偶然よ?せっかく誘われたから…まぁ暇潰しにでもと思ってね。そしたらまさかお隣さんがいるなんて…驚いたわ」
「……、」
それはこっちの台詞だ。
いつもはすっぴんに瓶底眼鏡の彼女が、こんな美女に変身するなんて誰が思うだろう…
驚いて言葉を失っている俺の自身を再び手で扱いてくる彼女。
そして"あの事"に触れてくる。
「知ってるのよ……あなたが毎晩私の部屋を覗きながらオナニーしてる事」
「…!」
「バレてないとでも思った…?私、人の気配には結構敏感なの…。薄い壁一枚隔てたすぐそこにあなたがいて…私の姿見ながらオナニーしてるんだって思ったら毎晩興奮しちゃったわ」
「っ…」
そう囁かれる間にも彼女の手は止まらず、俺はどんどん追い詰められていった。
まさか気付かれていたなんて…
「でも安心して…別にあなたを咎めるつもりはないから」
「……、」
「その代わり…私の相手をしてくれない?」
「…え……?」
「仕事でストレス溜まってるの……この逞しいおちん○んで、私の事満足させてよ…」
「ッ…」
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