第2章 ***
「…気付いてる?飛鳥くんのココ…さっきからすごく大きくなっちゃってる…」
「…!」
あろう事か、水戸さんが触れてきたのは俺の下半身だった。
彼女の言う通り、俺のソコは制服のズボンの上からでも分かるくらい盛り上がっていて…
(…終わった……)
こんな姿を見られるなんてもう終わりだ。
きっと彼女は俺を軽蔑したに違いない…
自分に同情して慰めてくれていると思った男が、目の前で股間を膨らませているなんて気持ちが悪いに決まっている。
俺は泣きたい気分になった。
けれど彼女はクスリと笑って…
「ふふっ…若いのね。ちょっと密着しただけで反応しちゃうなんて」
「……、」
「でも嬉しい……少しは私の事を魅力的だと思ってくれてるって勘違いしてもいい…?」
「っ…」
勘違いなんかじゃない…俺は本当に水戸さんの事が…
そう言ってしまいそうになったが、ぐっと口を噤む。
彼女は人妻なのだ…こんな想い告げられる訳がない。
「ねぇ…私で良ければシてあげようか?」
「…!」
「こんな風にしちゃったの…私の責任だし」
「な、何言ってるんですか!」
「やっぱり…私じゃ嫌かな?飛鳥くんにしてみたら、私なんてもう立派なオバさんだもんね…?」
「そんな事っ…」
途端悲しそうな顔をする彼女に胸を痛める。
オバさんだなんて…彼女の事をそんな風に思った事は一度もない。
俺が拒んでいるのはそんな理由じゃなくて…
「……、」
ごくりと唾を飲む。
水戸さんの事を想いながら、いつも自分で慰めていたアソコ…
それを彼女がシてくれると言う…
でも…本当にいいのだろうか…?
そう葛藤しながらも、俺は無意識に彼女の手を握っていた。
「…水戸さん……」
「…気が変わった?」
「……、」
その言葉にこくりと頷く。
もう自分の欲望には勝てない…
そんな俺を見た水戸さんは口元に笑みを浮かべると、もう一度ズボンの上から下半身を撫でてきた。
そしてゆっくりとした手つきで、ジーッとファスナーを下ろしていく。
「綺麗な顔に似合わず…立派なモノ持ってるのね」
「っ…」
「ねぇ…唇にキスしてもいい?」
「…え……」
まさかの誘惑…
断る理由など無い俺はもう一度こくりと頷いた。
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