第1章 SOLO
オレの部屋のオレの目の前で眠る彼女、桃浜はとてもキレイだ。
少し毛足の長いラグの上、控えめに投げ出された脚を見やる。柔らかそうに肉がついていて、肌はとても白い。膝上まで上げられた制服のスカートが扇情的だ。ちょっと手を伸ばせば、すぐにペロンとまくり上げることができるだろう。
やらないけどな。
桃浜は腰をクッとひねり、腕を枕にして、上体をベッドに預けている。ふわふわした髪がオレのベッドの上に広がっている。鼻を近づけて息を吸い込めば、さぞやいい匂いがするんだろう。
やらないけどな。
ローテーブルを挟んで桃浜の向かいに座るオレは、ソッと自分の股間に手をやった。
ズボンの下にわずかな異物感。勃ち上がりかけているのがわかる。
だってなあ、桃浜のこんな無防備に可愛い姿が目の前にあって、我慢できると思うか?
オレは音を立てないように細心の注意を払ってズボンのジップを下げた。
緑色のパンツの真ん中で熱を放つオレの半身。
布の中に手を押し込んで軽く握ると、下腹にゾワリとしたものを感じた。
桃浜の方へ目をやる。
何も知らない彼女は夢の中。
あどけない顔をオレに晒している。