第4章 お弁当
役人
「遅くなりましたがクロウさん…
貴方をお呼びしたのは訳がありまして……
実は見ての通り…この娘以外は、カマイタチの犯した惨状に驚き
蜘蛛の子を散らすように逃げてしまいました…
私はその逃げてしまった人間の捜索をしなくてはいけないのですが、
捜している間…この娘をどうにか死守しなくてはなりません…ですが、
恥ずかしながら…
私やこの屋敷で勤める者で死守できるほどの実力者が居りません。
そこでクロウさんならと……」
(クロウさんより、役人さんの方が遥かに下に見えるのに…敬語?)
クロウ
「"夜の山の管理人"の代理を出せるなら引き受けるけど?」
役人
「え!?そ、それは……( ;´Д`)」
(ん?夜の山の管理人???)
人間界では聞いた事がない仕事に私の頭上に【?】が浮かぶ。
クロウ
「無理なら…駄目……」
役人
「えっ(;´д`)💦」
クロウ
「……と言いたいところだけど、
心が優しい人間は大切にしたい……」
そう言うとクロウさんは、
あの死体に目をやり…
そちらに向かって歩き出す。