第4章 お弁当
クロウ
「カマイタチ…」
魅菜
「!!」
今度は、さっき助けてくれた男の人が廊下の暗闇から突如現れた。
(…え!?凄い…足音も何も聞こえなかった…)
役人
「おぉ、そうだ、そうだ!カマイタチだった!!」
クロウ
「人間界に居るカマイタチは"妖力に限界"というものがあって、
さほど人体に残るような傷はつけられないが…
妖界では100パーセントの力で斬り込んで来るから、貴女は気をつけた方が良い。」
クロウさんは、
赤い綺麗な瞳で私を見つめながら…
微笑んでもいない…でも無表情でもない感じの
不思議なほど落ち着く表情をしながら話してくれた。
(気をつけた方が良いって言うのは分かるけど、
カマイタチって神出鬼没じゃないですか!!
どうやって気をつけたら良いんですか?💦)
魅菜
「(;´д`)…」