第10章 3枚のお札
そしてベビ鍋が完成…
いよいよ地獄の朝食が始まる。
囲炉裏でグツグツ煮込んだベビ鍋が私の目の前にある。
黒
「ほら!食え!!」
空の木の椀を渡してきた。
魅菜
「…ありがとうございます…」
黒さんは先にドバドバとベビ鍋をつぎ、
豪快に食べている。
作ってくれた黒さんに申し訳なくて、
私は黙ってお椀にベビ鍋の汁だけを少し入れた。
(匂いは…別に悪くない……)
ここで生きるなら…!と覚悟をし、
汁を一気に飲みはじめる。
魅菜
「んっ……んっ…………」
(あれ?味は…悪くない(*´ω`*))
意外にも汁はとっても美味しくて、
私は久しぶりにまともな食事にありつけたと思い、
更にドバッと飲む。
黒
「なっ!美味いだろ!?
ブス、お前、食わず嫌いかよってんだ!!」
(食わず嫌いだったかも!!?)
魅菜
「……んッ……んッ……ッ…………!?」
(あれ?身…入れてないのになんか唇に……)
汁だけ狙って入れたはずなのに…
お汁の中に固形物があって私の唇に触れている。