第8章 お見合い
女性と別れ、
私は会場の隅の席に着席した。
(どうか…誰も私を選びませんように……)
ドキドキしながら時間が過ぎるのを祈るように待っていると、
?
「酒…注げよ」
(あっ…ついに(;´д`)……)
魅菜
「…はい。」
声の主に酒を注ぐ為に顔をあげると、
私の目の前に居たのは頭から角を生やした男の子だった。
(鬼…(;´д`)でも姿は人間に近いかな……)
私は空になっている男の子のとっくりにお酒を注ぐ
?
「お前…名前は?」
魅菜
「……はい、魅菜にございます。」
?
「俺は紅楼丸、一回しか言わないから忘れるなよ。」
(忘れたい…)
紅楼丸さんは私の横にどかっと座る。
(ひっ!近っ💦)
紅楼丸
「ふーん、お前…なかなか別嬪だな。
その柔らかそうな唇…悪くない。」
魅菜
「!?」
私の顔に顔を近づけてくる。
そして…聞きたくなかった一言が……
紅楼丸
「俺の嫁になれ。」
魅菜
「え!?」
思わず声が出た。