• テキストサイズ

A N I S A K I S .

第6章 眞琴くん






「ん?ついさっきまでとはまるで別人だな!ブス!

静かになりやがってさ!可哀想に想えてくんだろ!」








魅菜
「………」









クロウ
「実に人間らしい反応だな…」









そう冷たく言い放ったクロウさんは、


部屋から出て行った。







(実に人間らしい反応って…だって私…人間だもん。)








魅菜
「………」










「おい!ブス!!

お前、まだ飯食ってないだろ?

食いに行こうぜ!」








魅菜
「……」








妖怪と話なんかしたくない!


この気持ちが勝り黒さんをシカトをする。









「ほら!行こうぜ!!ブス!」








"パスッ"








黒さんが私の手首を掴んだ。








魅菜
「触らないで!!」








咄嗟に私は黒さんの手を払った。









「は!?」










黒さんは驚き目をまん丸くしている。









魅菜
「妖怪なんか…大嫌い!

妖怪が作った食事なんか食べたくないし!

それに…約束を破る黒さんとなんて一緒に居たくない!!」








"バタバタバタバタバタバタッ…"








私は縁側から勢いよく外へ飛び出した。










「おい!ブス!!!」









後ろから私を呼ぶ黒さん。


でも私の足は止まらなかった。






/ 827ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp