第6章 眞琴くん
黒
「ん?ついさっきまでとはまるで別人だな!ブス!
静かになりやがってさ!可哀想に想えてくんだろ!」
魅菜
「………」
クロウ
「実に人間らしい反応だな…」
そう冷たく言い放ったクロウさんは、
部屋から出て行った。
(実に人間らしい反応って…だって私…人間だもん。)
魅菜
「………」
黒
「おい!ブス!!
お前、まだ飯食ってないだろ?
食いに行こうぜ!」
魅菜
「……」
妖怪と話なんかしたくない!
この気持ちが勝り黒さんをシカトをする。
黒
「ほら!行こうぜ!!ブス!」
"パスッ"
黒さんが私の手首を掴んだ。
魅菜
「触らないで!!」
咄嗟に私は黒さんの手を払った。
黒
「は!?」
黒さんは驚き目をまん丸くしている。
魅菜
「妖怪なんか…大嫌い!
妖怪が作った食事なんか食べたくないし!
それに…約束を破る黒さんとなんて一緒に居たくない!!」
"バタバタバタバタバタバタッ…"
私は縁側から勢いよく外へ飛び出した。
黒
「おい!ブス!!!」
後ろから私を呼ぶ黒さん。
でも私の足は止まらなかった。