第6章 眞琴くん
よく分からない声に集中していると、
いつのまにか、
黒さんとクロウさんが帰ってきた。
黒
「おーいたいた。」
魅菜
「(´・ω・`)」
クロウ
「ん?どうしたの?そんな所で突っ立って。」
魅菜
「(´・ω・`)…」
まさか小さな声が何処からか聞こえてきて…なんか言えず…
私は何も言わずに佇む。
黒
「ブス!お前に朗報だぞ!」
魅菜
「(・ω・)?」
クロウ
「3日後にお見合いパーティーが開かれる事になったんだ。」
(朗報…?全然…朗報じゃないよね?)
黒
「それでさお前と約束した"偽カップル誕生"的な事…
悪いけど無しって事にしてくれな!」
魅菜
「(;´д`)え!?」
(それじゃ…わたし……)
クロウ
「ズルはいけないよ。
出来るだけ幸せになれるように自分で努力するしかないね。」
(自分で努力って…)
もう反論する気力はない。
屋台群で見た妖怪達は"人間"の姿をしていない率が高かった。
"自分で努力"という事はつまり…
受け入れるしかないっていう事に違いないからだ。