第6章 眞琴くん
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「やっほー。僕だよ、僕。さっきぶりだね!」
さっき逢ったばかりの男の子だ。
魅菜
「さっきぶりですね!」
ひとりぼっちの寂しさからか、
男の子の存在が嬉しくて着物を見るのをやめ、
男の子に駆け寄る。
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「さっきの狼男くんは?」
魅菜
「あー、えっと…(;´д`)」
フンフンッしているなんて言えない。
?
「もしかしてお雪さんと良い事してる感じ?」
魅菜
「なんで分かったんですか!?(´⊙ω⊙`)」
男の子の鋭さに私は驚く
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「あの2人…実はね、恋人同士だったんだよね。
まっ、お雪さん…雪男っていう許婚が居たから
仕方なく別れたんだけど…お互いまだ未練とかあるんだょ。
キミは邪魔しちゃいけないよ?
もしかして…やきもち妬いてる感じ?」
魅菜
「そんな事は全く!」
私はキッパリ否定した。
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「あははっ。なーんだ、そうなんだ。
いやいや僕の早とちりだっただけか…安心安全…」
男の子は胸に手を当てわざとらしく安堵する。
(不思議な人だな(;´д`))