第5章 思春期男子と
黒
「…俺からアドバイス出来るとすれば……
できるだけ気持ち悪くない奴を選べって事だな!
頑張れよっ!ブス!」
まるで人ごとの黒さん。
魅菜
「嫌です!そんな…💦
知らない妖怪の嫁になるなんて!!絶対に嫌です!
それなら…わたし…わたし!黒さんのお嫁さんにしてください!」
私はセーラー服のスカートを握りしめ、
なんとも言い表せない気持ちで黒さんにお願いした。
黒
「(#・Д・´#)はぁあ!!?
なんで俺が人間なんかと!!!」
当たり前の反応が返ってきた…
魅菜
「…ですよね……ごめんなさい……」
(当たり前だよね💦
って言うか…結婚とかってもっと慎重に決めないといけないのに…
私ってば……)
よく考えてみれば攫われてきた身なら、逃げれば良いんじゃないかと気付いた。
黒
「でも…俺………」
魅菜
「そうですよね💦
ごめんなさい!変なこと言って!!
なんか…なるようにしかならない気がするんで、
お見合い頑張ります!」
私は黒さんの横をすりぬけ再び歩き出した。