第5章 思春期男子と
黒
「そーいや、ブス。
…お前、自分がなんで妖界に攫われて来たか理解してんのか?」
黒さんの家から出ると、
家の前の道を歩きながら黒さんがペラペラ話し始めた。
魅菜
「え?…いぇ、知りませんけど(・ω・)」
黒
「…はぁ…やっぱりなぁ…お前…はぁ……」
魅菜
「ちょっと、ため息やめてくれます…(¬_¬)?」
黒さんは呆れながら立ち止まり、
横を歩く私の前に立ちはだかった。
魅菜
「な、なんですか??」
黒
「お前さ…妖怪の嫁にさせられるんだ。
無理矢理、見合いさせられてさ……
…言っとくけどな、
俺みたいな?人間に近い見た目の奴ってのは、
少ねぇーからな!気持ち悪い奴等が大半だぜ、大丈夫か?」
心配そうに話す黒さん。
魅菜
「え!!?見合い!!?嫁!!!?」
私は驚いて目を見開いてしまう。