第2章 初めての…
-1時間後-
2人でこれでもかというくらいお酒をがぶ飲みした
この1時間でわかった彼のことは
27歳であるということ
会社に勤めている
彼女とは最近別れた
これくらいだった
ホントはもっと話していたかもしれないけど
もう頭がガンガンする
溜まっていた愚痴、悩み
貴久は、いやな顔せずに聞いてくれた
このままいけば、私は彼を好きになってしまうだろう
でも、だめだから
どうせ、私の本当の性格を知って
また振られるだけだから
*「あの、私そろそろ帰ります…」
増「…まってよ」
そういわれ、振り返ると
*「…っ!?」
一瞬頭が真っ白になった
なぜなら、私は彼にハグをされたから
*「ちょっ、離してくださいっ」
増「………」
*「私には彼氏がいるんですっ」
いないけど
増「さっき、どうせ別れるとか言ってたよね?」
私のバカ
*「で、でも私たち今日会ったばっかりだしっ…」
増「だから、なに?」
低い声が耳元で聞こえ
少し、ぞくっとした