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月の囁き

第1章 私が死んだ日


目の前に差し出された紙には

何だか見たこともない

文字が並んでいて…


「信ちゃん…

これ…何て書いてあるの…?」



そう言って

頭に解りやすく?マークを浮かべる私の隣に

よっこいしょ…なんて

おじさんくさい掛け声を吐き出しながら

座った信ちゃんは



「これはやな…

いわゆる神様とお前が交わす

誓約書や!」


そう言ってとんとんと

見知らぬ言葉で埋め尽くされた

紙を自慢げに叩く…



「誓約書ってだから何の…?」



「それは…

これからお前には

一つのミッションが与えられんねん…

その与えられたミッションを

お前が無事にやり抜けば

見事お前はあっちの世界に

生き返ることができるっちゅう

神様からの優しさ満点の申し出や!!」



「ほんとに!?

ほんとに私はミッションをやり抜けば…

生き返れるの!?」




「当たり前のことを聞くな(笑)

天使も神様も嘘はつかへん!!」




「やったーーー!!

じゃあ早くしよ?

今すぐしよ?」




突然終わりを告げた

私の人生をもう一度

取り戻すことが出きる!!





そんなありがた過ぎる提案を前に

テンションMAXな私に



天使の信ちゃんは

こほんと小さく一つ咳をして






神様から与えられた

私だけのミッションを告げたんだ…
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