第2章 出逢いの日
今私は
昨日私が行くはずだった
あの人がいるライブ会場の前に
立っている。
その言葉のまんま
昨日は頼りなくぷかぷか浮かんでいた
私の足はちゃんと地面を踏みしめているし
会場の前で立ち止まる私は
人にぶつかられ
「あ…すいません」
「いえいえ…大丈夫ですよ?」
と…このように
人に触ることも会話をすることも
出きるんだ
昨日死んだはずの私が
なぜこんなことが出きるのかと言うと
それは昨日…
天使の信ちゃんと交わした
誓約書のおかげだったりする…
生き返る為に
私に出された神様からの
ミッション
それは…
私が誰よりも
切実に望んでいたこと
恋をすることだったんだ…