第6章 幸せの賞味期限
その日始めて知った
甘くてほろ苦くて優しいカフェオレの味は
すばるくんにとてもよく似ていた…
その味を知らなかった時は
普通に過ごせていた毎日が
その味を知ってしまった後には
どんな風に毎日を過ごしていたのかも
解らなくなる…
私の命の期限は
後2ヶ月で…
その期限が過ぎてしまえば
生き返ることが出来たとしても
だめだったとしても
今ここにいる私は
跡形もなく消えてしまう…
愛とか恋にはどんなものにも
きっと賞味期限があって
それが私の場合は
人より少し短いだけ…
そう思うことが出来れば
必ず終わりが来てしまうこの恋も
少しは
報われるんだろうか…?