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月の囁き

第7章 天使が地上に舞い降りた?


俺には自分が天使になる前の
記憶というものがない…

やから自分が前世

人間やったんか
動物やったんか

はたまた植物やったんか


それさえも解らへん…



生まれた時から天使で
それ以上でもそれ以下でもない…


やから自分が担当した人間に
特別な感情を抱くこともなく


死というもんを

誰にでも訪れる
当たり前のもんとして

接してきた



そりゃ担当する人間全員が
聞き分けのええ人間ばかりやなく


自分の死が受け入れられず

泣いたり…怒ったり…暴れてみたり…

そんな人間にも

他の天使の仕事っぷりを
見たことあるわけやないし


自分で言うのもあれやけど

けっこう上手く

やってきたつもりやねん笑

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