第6章 幸せの賞味期限
始めて同じベッドで
すばるくんに抱きしめられて眠った
あの日から
私の寝床はめでたく
リビングのソファーから
すばるくんのベッドに格上げをした…
1日の終わりに
当たり前のように
同じベッドで眠りにつける今は
なんだかとても幸せで
それ以上を望むことが
ひどく罰当たりなような気さえ
してしまうほどだ(笑)
そんな幸せな日常に満足して
当初の目的を軽く忘れかけていた私に
今私の目の前で
天使の信ちゃんは
「死にたいんか…お前は…?」
なんて呆れたように
ため息を吐き出し…
「すいません…」
そう言ってかわいらしく
しょげてみたところで
一切手を抜くことなく
「すいません…ちゃうわ!!
せっかく一緒のベッドで寝てんのに
何を毎日毎日気持ちよく熟睡しとをねん!?
さっさっと寝込みを襲わんかい!」
なんて唾をとばしながら
お説教を始めた…(涙)