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月の囁き

第5章 お仕置きという名の愛


「あ…の…すばる…くん…?」


始めて入る俺の寝室の

俺のベッドの上で


解りやすく緊張で

ガチガチに固まって

俺に押し倒される猫は



不安と緊張と

少しの期待を織り混ぜた声で

俺の名前を呼ぶ…(笑)



そんな猫の反応が面白くて



「ん…?」


なんて…

猫の耳に顔を近付け

少し低めの声で囁くと



ぴくんと体を震わせ

猫は俺の腕を頼りなげに捕まえる…



いつもいつも

あれやこれや色仕掛けを

仕掛けてくるわりに



男慣れしてないその反応に


やっばりか(笑)


なんて思いながらも

どこか嬉しくて



猫を腕の中に抱き寄せると



どくんどくんと

大きい音を立てる

心臓の音が体に響き渡る…



それが

猫のもんなんか

俺のもんなんか


そんなんよく解らんけど




"これたただの…

発情期の猫に対するお仕置きや…"



なんてくだらない理由をつけて




猫の体を抱きしめ



体に響くその心地良いリズムに

ゆっくりと目を閉じた…
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