第3章 拾い猫
すばるside
今俺の家には
一人の女……
いや…
一匹の拾い猫がおる。
見た目は
普通に人間なんやけど
名前も年令も
どこに住んでいるのかも
解らんし…
突然俺の前に現れて
"私を拾ってください"
そう言って
俺の手にしがみつくこいつを
俺は
捨て猫やと思って
拾ってみることにした…(笑)
普通に考えたらありえへんし
雛に言うたら
"お前はあほか!!"
そう言って怒られんのは
目に見えてんねん(笑)
それでもなんか…
俺の手を握りしめながら
ぷるぷる震えるこいつが
ほんまに道端に捨てられた
猫みたいに思えて
なんかわからんけど
"みけ"なんて名前をつけて
家に連れて帰ってきて
しまったんやなぁ…(笑)