第2章 出逢いの日
解ってる…
解ってるってば…
今の私は怪しさ満点。
私がすばるくんの立場なら
走って逃げて警察に通報レベルだ…
そう解ってても
今の私には
この手にすがる以外
方法がなくて
本当は私だって
たった一人で
このミッションをやり遂げられるのか
不安で仕方ない…
怖くて怖くて
握りしめた手が
カタカタと小さく震える…
だから次の瞬間…
「ほんならお前の名前は
今日からみけやな…(笑)」
そう言って
小さく笑って
私の震える手を握り返してくれた
すばるくんに
私は心から
救われたんだ……