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月の囁き

第2章 出逢いの日


何かに思いきりよく体当たりし

ぺしゃりと潰れた鼻に


「痛いよ…信ちゃん…(涙)」


そう小さく呟いた私の体を

ぎゅっと包み込む腕の感触に



あれ…



まさかこれは

少女マンガなどでよくみる

偶然ぶつかった相手と

恋に落ちる的なやつ?



そうくるなら相手はもちろん…



なんて膨らむ妄想ににやける顔を

必死に隠し




「すいません…」



そう言ってゆっくり顔を上げると




「かわいいなぁ(笑)」



なんて私を見て笑う




じゃがいもみたいな

顔が一つ…



違うよ…?



これは私の大好きな

すばるくんの顔じゃない…(汗)




くそ…

使えないぜ…信ちゃん(涙)



ため息を吐き出し


「もう…大丈夫なんで…」


そう言ってじゃがいもの体を

押し返そうと手を伸ばすと


その手をなぜか

じゃがいもはぎゅっと力強く

握りしめてきて



「運命やん…(笑)」




などと満面の笑顔で

恐怖の言葉を発した…(汗)
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