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BLOODY LOSALIO

第7章 マテールの亡霊②


アレンがレベル2へ攻撃するも、それは大きな片手で防がれてしまい、アレンは腹を蹴られ後方の壁へと飛ばされ激突し姿が見えなくなってしまった。
「今までの白い奴とは違ったな。黒い奴だった」
先程アレンの攻撃を受けた方の手からジュウウと焦げたような音がし、掌を見る。
「あ〜…わかった!この破壊力(ちから)…お前が「エクソシスト」って奴だなぁ?」
アレンは片手で瓦礫を退け、レベル2を睨む。
「探索部隊の人達を殺したのはお前か…!」
レベル2はニヤリと卑しい笑みを浮かべアレンにむかう。
神田と天音は廃屋の上でアレンとレベル2の様子を見ていた。
(馬鹿が…考えナシに突っ込みやがって。奴はどうやらレベル2に進化したアクマ。初期レベル時より格段に強くなってる上、自我を持っている。能力も未知数だ)
そして神田は結界の方を見やる。
「…あそこにいるのがおそらく人形よね。結界もずっと攻撃受けてたんじゃ長くは持たないわね」
「ああ。いくぞ六幻!」
背に手を伸ばし、鞘から刀型のイノセンス「六幻」を抜いた。
「神田、私は装置が無事か先に行って確認しておくわ」
「…奴に気付かれるなよ」
「りょーかい」


レベル2は嬉々としてアレンに話しかけていた。
「聞こえる?私の胸の音…興奮しちゃってるみたい!!エクソシスト エクソシスト エクソシスト」
更に歪に歪めるレベル2。その顔はまさに凶悪そのものだった。
(このアクマ…感情があるのか?戦闘に快感を感じてる…。それに何だ…内蔵されてる魂の状態が悪化してる)
そして突然轟くレベル1の叫び声。そちらへ目を向けると神田がレベル1のアクマたちへ斬りかかっているところだった。
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