第3章 いきなりの展開にドキドキ!
私が雄英に入学して少したったある日のこと。
「おい、炎火」
私は自分を呼ぶ声がしたと思い、その声がする方へと体を向けた。
「何?」
振り向くと、その声の主が爆豪くんだということが分かった。
爆豪くん、その人は、爆破という強個性を持っていて、口調が激しい人だということを私は覚えていた。この前の対人訓練のときに、緑谷くんとの戦闘が凄まじかったことでも覚えていた。
「放課後、お前に用があるから帰んじゃねーぞ。教室に居ろ。」
「分かった。待ってるからちゃんと居てね、爆豪くん。」
返事もせずに要件だけ伝えて爆豪くんは行ってしまった。
それにしても、私に用?学級委員でもなんでもない私に用なんて思い浮かばない。女子とかならまだ、いくつか答えが見えてくる。
だが、相手は今までなんの接点も無かった、爆豪くんだ。訳が分からなすぎて、明るい未来も暗い未来も見えてこなかった。
私は結局、訳が分からないまま放課後をむかえた。一応、ちゃんと私は残っている。教室には先生もみんなも誰も居ない。居るのは私と爆豪くんだけ。
私はどうしたらいいかと、話を切り出した。
「爆豪くん、私に用って?」
次の瞬間の言葉に私は、人生初の体験をしたし、することになる。
「花華、俺と付き合え。」
……あ?
私は頭の中てで整理がつかなくなっていた。
ん?人生初の告白?いやいや、ありえない、ありえない。ていうか爆豪くんはなんで私を?かわいくもない私をなんで?爆豪くんイケメンだし、わざわざあえて私を選ぶなんて、
もう、よくわからない‼
混乱する頭の中で私は、とりあえず理由を聞くことにした。
「あの…、なんで私を?」
爆豪くんは少し苛立った顔で返してくれた。
「理由?お前のこと、好きだからに決まってるだろ。俺かが付き合えって言ってるんだから、そんなのいちいち聞く必要無いだろ。答えはどっちだ。」
花華は顔に徐々に赤を溜めていった。
告白されたこと自体が初めてなのに、こんな、お前に拒否権は無いぜ的な告白…。ヤバい、ヤバいよ!照れがヤバい!
答えとしては、私とでいいならもう答えはOKだった。
「よろしくお願いしますっ…」