第6章 クズキングは死んでもクズ【イヤミ】
それからイヤミと桜の地獄お仕置き攻防が始まった。
「イヤミさん、今日は釜茹で地獄です」
「フンっ!行かないザンス」
「大丈夫です、持ってきました。冷めたら困るので焼石も足してあります。たぶんいつものより1000度くらい温度高いですが、イヤミさんならきっと大丈夫ですよ」
「シェッ!?」
次の日、
「イヤミさん、今日は針山地獄です」
「チクチクは嫌ザンス!行かないザンス!」
「大丈夫です。ミニ針山持ってきました。って言っても長さは1メートルくらいかな?あ、私は手が疲れるの嫌なので、ちゃんと刺してくれる人を10人ほど連れてきました。じゃあ、よろしくお願いします」
「シェッシェッ!?」
次の日、
「イヤミさん、今日はドブス地獄です」
「ウヒョヒョッ!大好物ザンス!」
「ですよね……知ってます。
だから、鬼の中でもガチムチ変態お兄さんに頼んで来てもらいました。ちょっと彼、趣味が特殊なんで新しい道開けちゃうかもしれないですが、まぁイヤミさんなら何でもイケますよね」
「シェッ!?シェッシェッ!?」
次の日、
「イヤミさん、今日は灼熱地獄です」
「ミ、ミーを鉄板焼きにするザンスか……?」
「それなんですが、鉄板が牢屋に入らなくてですねぇ~」
「移動するザンス?移動ザンス?」
「あ、安心してください。折りたたみ式の物を持ってきました。えーと、ホットサンド風とワッフル風がありますけど、どっちがいいですか?」
「ど、どっちも嫌ザンスー!!!」
「しょうがないですね……わかりました。じゃあ、午前12時間ホットサンド、午後12時間ワッフルにしましょう」
「シェッッ!?鬼っ!悪魔っ!!!」
「鬼ですけど……?西洋では悪魔って呼ぶらしいですね。まぁどっちみち悪口にならないですね?ハハッ」
「シェエエエーーーーッ!!!」
今日も地獄の下の下の下の牢屋からイヤミの叫びが響き渡った。