第3章 地獄のヌードデッサン【チョロ松】
(はぁーん! この子、超絶可愛い! 女神かよ! ……って、鬼だけど)
思わず見とれていると、別の女生徒が彼女の肩を叩いた。
「ねぇ、桜! あいつ、桜のことずっと見てるよ! キモッ!」
「え〜? ほんとに?」
桜と呼ばれた生徒がチョロ松を見上げる。
(うわうわうわ! めちゃくちゃこっち見てる! 恥ずかしいっ!)
彼女の視線にチョロ松は身を固くした。可愛い女子にじっと見られているという事実は、股間を熱くするのに充分だ。
(くぅ……ヤバイ……なんか勃ってきた……)
下半身を押さえる手に力が入る。チョロ松は、目を瞑った。
「あっ! 見て! あいつ、勃ってる!」
誰かが叫ぶ。
途端に教室中で笑い声が上がった。
「キャー! 何あいつ! キモーイ!」
「アハハハ! うける! マジで勃ってるぅ!」
「やだぁー!」
(っ! しまった! 手で隠しきれない! つい、桜ちゃんとかいう子の可愛さに油断してしまった! おさまれ! おさまれ、僕のチンコ!)
「ねぇねぇ、近くで見てみない?」
とんでもないことを言い出す女子高生。
「アハハ、いいねー! 見に行っちゃお〜」
「あっ、私もー!」
ゾロゾロと女生徒たちが席を立ち、チョロ松の前にやってくる。もちろん、桜も一緒だ。くすくす笑いながらみんなで股間を覗き込む。
(ああっ! 何これ! 何なの! JKの集団のポテンシャルすごいな! 屈辱的すぎる! まさに地獄! はぁーん! ますますタッティ!)