第14章 黄×紫
松「ん。始まってる?」
二「や、ちょっと。準備運動してる最中」
松「どういうこと?(笑)」
そんでもって、大きくなっちゃたよなぁ…。目線がもう、水平になんないもんね。ちょっと見上げるカンジ。悔しくはないよ、別に。俺はこれからまだ追いつく予定だし。
でもさぁ。こんだけ濃くて…もとい、エキゾチックにカッコよくて、スラッと背ぇ高くて?でもってチャラついてなくてめちゃくちゃ真面目でしょ。服装しばしば派手だけど、結構中身は堅実で昭和的っていうか。古風なとこあるんだよね、潤くん。伝統とかわびさび好きだし。
でも、完全な保守的ってわけじゃなくて、常に新しい物好きなチャレンジャーでもある。そんで、この見た目を裏切るレベルの子供っぽさも満載。好奇心旺盛だから。悪ぶっても何かカワイイっていうか。本人相当天然だしね。気付いてないっぽいけど。そんで…何つっても優しいでしょ。その上男気もあるし。なんなら料理もできる。
いや、ホントね。彼に惚れない女を見てみたいよっていうくらい…ホント、いい男に育ったよねぇ…。
ガシッ
二「っ」
ぼんやり感慨にふけってたら、いきなりあっちが仕掛けてきた。両肩掴まれて、まっすぐ見つめられてる。しかも相当ガチめなまなざしで。
二「…」
どうする気だろうと伺いつつも、頭の中は…
(マジで目力ハンパね~なぁ…)
の一色(笑)。