第12章 緑×紫
無言でにらみ合う…もとい見つめ合うふたり。
松「…」
相「…。どした?戦意喪失か?ん?」
松「…相葉くんてさ」
相「おお、なんだっ(ビクッ)」
松「目、カワイイよね」
相「…へ」
松「黒目おっきくて。愛らしいって言うか」
相「はっ?」
松「隙あり」
相「ふむっ」
櫻「お、おお!は、始まったぞ!」
大「あれだよ!アレにやられんだよ、マツジュンのは!あの、ハムっていうやつにっ」
二「コーフンしないで」
てか、端から見てて思うけど…
まず真顔で、本気でやってんのが怖いよ、もう。ホントにフツーにキスしてんだもん、潤くん。がっつり唇に。
同じくらいの背丈の二人。スタイルいいよね、この人たちは。体格もそんな違わないから、見たカンジどっちがどっちってのはない。
でも、なんだろうなぁ…。攻めてる潤くんの方が、なんだ。色気?があるのかな。女性っぽく見えるんだよねぇ。ちょっと勝気な感じの、男を手玉に取る魔性の女的な雰囲気なんだよね。
ていうより、相手がアレだからかな。相葉さん、やる気満々だったのが嘘みたいにタジタジ。潤くんのテクニックにやられて…んだな、アレ。真っ赤になって目ぇ白黒させてま~…わかりやすい。ホント気絶しちゃいそうなくらい興奮させられてんじゃねえか。情けない。