第29章 その瞳に映りたい
櫻「じゃ、いいよ。そんな…。目ぇ瞑ってくんないなら、俺はしない!」
その直後に
バチンッ!(両目)
松「閉じんの早っ」
二「どんだけしてほしいの?」
相「見たいよりしてほしいんだ(笑)」
さぁ、それはどうかな。
二「素直に言うこと聞くたまじゃないでしょ、ヤツは」
相「へ?」
二「そんな可愛い性格してない」
松・相「…」
相「…アッ。よく見たらリーダー、ほらっ、ちょっと薄目開けて見てる~!(笑)」
松「ホントだ(笑)」
立ってると身長的に少し上からだから、それに気付いてない翔ちゃん、いよいよ大野さんロックオンして…チュッて。普通の、フレンチキッス。しかも一回だけ。
『大トリでそれ?』って感じがしなくもないけど、まあ…通常の状態の彼ならこんなもんか。
で、目ぇ開けて。その距離で見つめ合って。
櫻「…」
大「…」
無言のまま、同時にそらして。
…赤面。
相「ふたり…照れすぎじゃないの?それ」
今更?って総ツッコミだよね。だってさっき、大野さん攻めの時、絶対ディープなのしてたくせに、だよ?あんなライトな触れるだけのキスで、翔ちゃんも、いきがってたリーダーも、なんか見てる方がむずがゆくなるような、中坊のファーストキスですか?っていう照れ具合なんだもん。
で
アレで終わり?あんな〆でいいの?的なギャラリーの空気を読んだのか、実際こっちはもう最後だしいっかって気もしてたんだけど、リーダーが欲出して。
大「じゃあ…」
櫻「ん?」
大「ん♪」
櫻「…」
おかわり要求(笑)。