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【名探偵コナン】君に惹かれて

第1章 1


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「では、転校生を紹介します」


先生の言葉に私は教卓に立った。


「…………如月ゆいです」


小さく挨拶し頭を下げると先生が私の方を向いた。


「では如月さんはあの黒羽くんの隣に座ってください」

「はい」

窓際一番後ろ、なかなかいい席じゃない

私が席につくとHRが終わりクラスが騒がしくなった。私の周りには何人か人が集まり質問攻めにあう。そんな中隣の男子が私のことをじっと見ていた。

「ねぇ、如月さん」

その男子に声をかけられ振り向くと男子が私の前にくる。

確か黒羽くんだっけ?


「はいっ!」

その声とともに1本のバラが現れる。


「わっ……」


「あげる、俺黒羽快斗、よろしくな」


「ありがとう」


かいとって聞くと怪盗キッド思い出す……二度とあいつには会いたくない。


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その日の夜


「……なんでいるの……」


私は狙った宝石を盗りに来たのだがそこには先客がいた。白い翼で華麗に空を舞う盗賊、怪盗キッドだ。


「あなたに会いたくて」


「あなた予告なしに物は盗らないって……」


「えぇ、だから今日は本当にあなたに会いに来たんですよ。如月ゆいさん」


「!?どうして……!」


どうしてこいつが私の名前を知ってるの!?


「おやおや、お忘れですか?」


そう言いながら近づいてくるキッドを警戒しながら後ろに下がると背中に壁があたった。


しまっ…………


しまったと思った時、キッドの手から1本のバラが出てきた。この光景には見覚えがある。


「黒羽快斗……」


「ごめいさつ!」


キッドは嬉しそうにバラを私の胸ポケットに入れる。


「どうして……」


「どうしてって?」


「私の邪魔しないでっ!」


「あれ?先に俺の邪魔したのはお前だろ?」


痛いところをつく……


「……もうしないわよ!」


「ふーん」

と言いながら更に近づいてくるキッドを私は睨みつける。けれどキッドは動じず、私の顔を見た。

「何…………」


そして私の耳元に顔を寄せ囁く。


「そんなに気持ちよかった?」


「…………っ…………!」


私は蹴り上げようと足をあげたが簡単によけられた。


「この間も思ったけど足癖わるいよなぁ」
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