第2章 二宮スマイル(解説員:櫻井)
いわゆる“笑顔”のレパートリーが意外に多いのがこの人。
だと俺は思う。
ニノの笑顔って聞いて、まずどんな顔を思い浮かべる?
ニコッ☆ていうキラキラな女の子みたいな笑顔
物言いたげなニヤニヤスマイル
無言で目だけ微笑む柔らかスマイル
目も口も一文字の脱力系無防備スマイル
ツッコミつきのどうしようもなく漏れ出た笑顔
手を叩いて崩れ落ちる大爆笑
ね。ちょっと考えただけですごいあるでしょ。
そんで何だかんだ、彼が一番笑いに貪欲かなって。その判定基準も辛口。笑いに対する情熱はMJを凌ぎ、たぶん俺らの中じゃ群を抜いてる。
と、いろいろ並べ立てたけど
要するに、彼は平和を愛してる人間だってこと。笑顔の溢れる、平穏な日々をね。それにどっちかって言ったら自分がっていうより、人の笑顔を欲してるんだよね。
だから彼自身のは…どうだろう。残念ながら演技かそうでないかを見分けるのは至難かもね。ダテにこういう業界長くないし、それに芝居ってものも仕事として積んできてるから。
「ふざけんなよ」って喉元まで出かかってても、必要ならまったくそれを感じさせない“いい笑顔”ができる。それが“演技が上手い”と評される人種。さらにマジシャンでもある彼は、人を欺くことにえらく長けている。
でも
そんな彼も、完全ガチの時はすぐわかる。
二「アッハハハハハッ!!」
…ほら。他四人と同じ表情の時。ね?それは間違いなく素の笑顔。
いつも周りをよく見てる彼が、笑いの元から顔をそむけるのは、あまりに面白すぎて消化しきれないから。そしてその笑いを他の人にも気付いてほしいってサイン。
「一番やりたいのはバラエティー」
そう公言する彼の野望は、決してちっちゃくはない。
笑いの探究…&伝道者!それが二宮和也だ!!