第4章 ♡夢心地に恋ゴコロ
ーーーあの雨の日の出会いから、
なんだかんだ、3週間の時が過ぎた。
朝日は言葉の通り、常に優しく寛大で
さらに炊事に洗濯にお掃除にと、
何にでも驚くほどに超ハイスペックな働きを見せた。
家に帰ると、とっても美味しい温かいご飯と
お風呂を用意しておいてくれ、
寝る前には肩を揉み、
頭をよしよしと優しく撫で眠らせてくれる。
困ったことや辛いことがあると、
こちらが言う前に
『なにかあった?』
と、気づいて声をかけてくれ、
話を親身になって聞いてくれる。
最初こそ警戒していた陽葵だったが、
そうした朝日の働きにより
彼にどんどんと心を開き始めていた。