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君となら

第1章 日常


「なあ、名無し今週末なんだけど…。夕飯には戻る?」

「え?うーん。お昼すぎから会うから、どうかなあ。お夕飯も食べるかも。どうして?」

「俺、その日20時には帰れる予定なんだよね。」

「そっかぁ。じゃあ、お夕飯の用意一応しておくね。あ、隆も誰かと食べてくれば?」

「もー。だから、お前も俺と夕飯食うの。以上。」

「えーー。もう、自分の時だけずるいよ。もとは隆が決めたんでしょ。ほかの人と出かけるのはいいって。」

そうなのだ。付き合い始めた当初、隆二が女の子と二人で食事に行ったことが私の耳に入った時があった。
仕事の付き合いだって言い張った彼。それならお互いに束縛はやめようと2人で決めたのだ。確かに、お付き合いってあるしね。
でも、私は異性と出かけるなんてほとんど機会がなかった。

「てことで、その日はお夕飯一人で食べてね。」

「はーーーーい。ついたぞー。」

「ありがとう。いってきまーす。」隆二に手を振って改札へ向かう。

会社についた頃に、隆二からメールが来た。

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仕事の付き合いだって言い訳してごめん。

やっぱ、他の男と出かけるのってすげーやだわ。

もう2人きりで誰かと出かけたりしないから、週末のは、誰かほかの人も誘って行ってほしいなぁ。

おねがい!

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