第12章 ラムネ瓶にのぼる月5(月島蛍)
体格差のせいで自身は7割くらいしか埋まっていない。
全部おさめるのにあと何回かかるか、なんて頭の隅で考える。
「やぁ…っ!まだ、うごいちゃ…っう、ん…!!」
「無理、こっちも、限界。
良くしてあげるから」
痛そうな声が喘ぎに変わるまで、少しずつ攻めていく。
「あう、あっ…!!」
「なに?そこが、いい?」
「ぁ、あぁっ…」
「ねえ、言わないとわかんないんだけど」
動きを止め、の顔をじっと見つめる。
さっきの場所を求めるように組み敷いてる身体が動き、腰を揺らしていた。
「ぅ、あ、蛍ちゃ、ん……」
「だから、何?」
「さっきの、さっきのとこ…!」
「どうして欲しいの?
ほら、言ってくれないとわかんないってば」
「やぁ……、っ、突いてぇ…?」
躊躇うような仕草をしながらも、もどかしさに耐えられなかったのかすぐにそう口にした。
「仕方ないなぁ」
溶けきったソコに改めて突き刺す。
「ああっ!」
と彼女の鼻にかかった声が聞こえる。
僕の与える一つ一つの痛みも苦しみも快感も噛み締める彼女に、ひたすら夢中になる。
言葉ですら目を細めて喜び、ヒクヒクと奥の入り口が迎え入れてくれる。
「あぁあっ!ひぁっ、んっ!!」
「ほんと、素質あるよ、君は」
嫌みのように笑って、紛らわす。
そういえば、自分も自分の好みを把握してなかったから、苛めたくなるなんて思いすらしなかった。
でもそれは、君だからだと思う。
内緒だけど。
「はぁっ、ん、あ、あっ、あ!」
血と蜜が混じってとろとろとシーツを汚していく。
もう裂けた痛みすら感じないはひたすら気持ち良さそうに勝手に出てくる喘ぎを溢していく。
「んぁぁぁぁあっ!!」
初めての強烈な快感に耐えきれず、悲鳴を上げると意識を手離した。
痙攣を感じて、僕も遅れて彼女のお腹に吐き出し、最後にまたキスをする。
今度はどんな風に苛めてあげようか、考えるのが楽しくなる。