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【短編集】慟哭のファンタジア【HQ】【裏】

第12章 ラムネ瓶にのぼる月5(月島蛍)


は唇をきゅっと固く結んだ。
これからすることを覚悟してくれたようだった。
長い間一緒にいたからこそ、いざとなると恥ずかしい。
眼鏡を外して、机に置き、最後に一回だけ、
「本当にいいの?」
と聞いた。
彼女は無言で頷いた。
丁寧にの着ている物を脱がしながら、音をたててキスをする。
恥ずかしそうに目を閉じられ、耳や頬や首筋にも落としていく。
時折びくっとして、僕の与えるもの一つ一つに反応してくれ、くすぐったそうに身を捩る。
抵抗しないのを感じとると、拒否はされていないみたいだ。
らしくもない安堵をして、ひらひらとした下着を外した。
それはさすがに恥ずかしいようで、腕で慌てて胸元を隠すように腕を寄せる。
自然に寄せられた成長途中の膨らみが谷間を作る。
自分がどんな性癖か、自身であまり把握をしていなかったけれど、割と大きい方が好みだと今知った。
ぞくりと、腰が疼く。
「け、蛍ちゃん……」
「なに、腕、邪魔なんだけど」
苛々したように腕をどかすと、横に流れていく柔らかな膨らみを見つめ、躊躇なく鷲掴みした。
グミの実を彷彿とさせる先端を指先で弄り、時折口にふくむ。
「あっ…」
自分の声に驚いて、恥ずかしそうに手を口元にあてる。
その声がもっと聞きたくなって、舌を尖らせては柔らかく包むように刺激して、の反応を楽しんだ。
「んっ…、あっ、はぁ」
「どうしたの?」
意地悪で聞いてみる。
涙を目に浮かべながら刺激に耐えるは、自分の中のどろっとした欲をどんどんと生み出していく。
それは、あまりにも濃く、強く。
「ん、なんかぁ…へんで…っ!んぅう…っ」
声を出さないように唇をきゅっと噛み締めようとしている姿がますます腰の奥を疼かせる。
「どんな風に?」
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