第9章 梅雨入りの午後(東峰旭)

「ひぁぁあああっ！！」
スカートを捲し上げ、下着を急いで剥がすようにする。
恥ずかしくて直視出来ないのもあったけれど、そのくらい、切羽詰まってたように思う。
蜜が滴るそこに自身の頭を這わせた。
それだけで、腰が熱くなる。
無理やり、押し進めたくなる。
そんな風にしたいわけじゃないのに。
心と身体がバラバラで頭が追い付かない。
「…先輩、大丈夫です、だから…」
躊躇している俺の手を優しく握ってくれる。
考えていることが全部筒抜けだ。
そして、ゆっくりと、突き刺していく。
「んぅ、ふ…」
圧迫感で声が出てしまうのか。
震えながらも受け入れてくれるさんの仕草が愛おしい。
体格差のせいで、かなり負担になってしまうだろう。
奥の入り口にほぼ無理やり頭をねじ込んで、円を描くように動くと、声が勝手に溢れてしまうようだった。
「あう、あっ、はぁあっ…！！」
「ご、ごめん…っ！」
何度となく謝ってしまう。
痛そうにしている姿も、こんな、無理やりしているような姿も、見ているのがいたたまれなくて。
それでも、棲んでいる獣は勝手に暴れていて、首筋に勝手に噛みついていく。
「ふぁっ、はぁ、あっ、ん、んっ…！」
ちゅっと音を立てて離れては、唇に食らいつき、どんどんと煽られて堕ちていくのを感じる。
肉壁が縮んでは、搾り取るように蠢く。
一生懸命答えてくれる舌や唇も、可愛くてたまらない。
まだ想いも伝えていないのに。
嫌われただろうか。
そんな風に考える余裕がほとんどなくて。
終わってから謝り倒そうとぼんやり思いながら、慌てて抜いてから欲望をドクドクと吐き出した。