第8章 アンバランスな彼女(山口忠)
俺の彼女は凄く美人で、近寄り難くて、ツンケンしてて、でも実は真っ直ぐで、どこか幼馴染みに似ている。
そのせいか、俺自身は凄く話しかけやすかった。
まるで、モデルみたいな出で立ちは人を寄せ付けづらく、常に孤独なイメージだった。
彼女から言われて付き合ったが、実際は愛情深く、そして、肉食系女子だった……。
「、ここ、がっこ、…ねぇ…っ」
前髪をかきあげながら、は綺麗な顔で俺を見下す。
「山口くん……私のこと、嫌い?」
「好きだけど…!」
「そう、よかった」
彼女は一瞬だけ、ふっと笑う。
空の澄み渡る午後、昼休みにまさか校庭の木陰で、何かをされるなんて微塵も思わなかった。
前にデートした時、確かに、そういうことだけの付き合いは止めようと二人で決めた…。
決めたんだけど……、は凄く、簡単に言えば、肉食だった。
制服をゆっくりと脱がされると、取り出されたモノを口に入れられる。
「ね、……っ、汚いから……」
「山口くんは、いつも綺麗だよ」
「これ、立場、逆だって……っ!」
そういうことが嫌いとかイヤだとかは決してない。
むしろ、こんな世界一可愛いと思ってる女の子にしてもらうのは本望だと、思う。