• テキストサイズ

【短編集】慟哭のファンタジア【HQ】【裏】

第35章 主よ甘き日々を終わりまで6(烏養繋心)


初めて二人で所謂お泊りデートなるものをした。
終始、いつも表情がわかりにくいがずっと顔を輝かせ、楽しそうにしていた。
連れてきて本当に良かった。
二人で個室風呂を取ってもよかったが、自分が何をするかわからないのでやめておいた。
今日明日はゆっくり距離を縮めてには少しずつ触れてくれるように環境作りに努めようと思っていた。

浴場を出て休憩所で待っていると、風呂のせいか、赤い顔と潤んだ瞳でこちらを見上げてこられる。
今からゲーセンやら卓球やらを回って楽しもうと思っていたのに、そんなことどうでも良くなるくらい独り占めしたくなる。
ごまかすように頭を撫で、部屋に戻るように促した。
室内に確かシアタールームがある。
そっちでなら二人きりで楽しめるだろう。

適当に何か映画をつけ、は少し距離を空けて隣に座りやがる。
無性にムカツいたので、腕を引っ張ってバランスを崩させて無理やり凭れさせた。
体温が上がってる気がする。
ちゃんと自分にドキドキしてもらっているようで安心する。
顔が赤くなっている。
しばらくそのまま肩に腕を回してやり、二人で映像を見ていたが全く集中出来なかった。
こんなに近づけても、は自分に触れてこない。
試しに額から口付けていく。
擽ったそうにはするが、嫌がる素振りはなさそうだ。
口を開かせてから、舌を侵入させる。
いつものように上顎を撫でると嬉しそうに反応する。
よしよし、拒絶されてるわけではない。
自分に落ち着けと命令し、浴衣にゆっくり手を入れていく。
「ふぁ、あっ…」
全身をゆっくり撫でているだけだというのに、太腿が濡れている。
恥ずかしそうに顔を反らそうとしているのがわかる。
/ 238ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp