第34章 主よ甘き日々を終わりまで5(烏養繋心)
もっと深いソレが欲しくて、切ないところに勝手に動いていく。
「きもちぃ…ぃ……っ、あ、きもちぃよぉ…」
「っ!」
ぎゅうぎゅうと規則的にお腹が締まってぽたぽたとお尻を水が伝っていく感覚がわかる。
羞恥心と高揚感と…もう頭がぐちゃぐちゃだった。
繋心さんが私の身体に腕を回してぎゅっと抱き締めて、またさっきみたいにキスをたくさんしてくれる。
全部の刺激が気持ちいい。
例え恋人じゃなくても、こういうことしてくれるのが嬉しい。
まるで愛されているようで、すごく満たされる。
今だけなら勘違いしててもいいかな、って思ってしまう。
私も腕を回せたらどれだけ幸せなんだろう。
でも、怖くてできない…。
これ以上のことは望んではいけない。
きっと罰が当たっちゃう。
繋心さんの動きが少し激しくなると、ナカでどくどくと脈打つ感覚がある。
抱きしめられたまま二人で一緒に最後まで出来たのがすごく嬉しい。
掠れた荒い息が耳元で聞こえてドキドキする。
「あー…かっこ悪ぃい…」
「…?」
「が可愛すぎて早く出ちまった」
バツが悪そうにそう言われて、顔どころか全身が熱くなる。
かわいい、なんて…今まで言われなかったから。
なんとも思われていないと思ってた。
「折角遠慮なくデキんだし、もう一回ヤろうぜ」
にやりと悪戯っぽく笑われると柔らかいお布団に押し倒された。
「っ!!」
また優しいキスをされると、新しい避妊具を開ける音がした。