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【短編集】慟哭のファンタジア【HQ】【裏】

第31章 主よ甘き日々を終わりまで2(烏養繋心)


どうしても最初は痛いと思う。
ゆっくりと浸入し、のイイところを探すように押し入る。
「っ…!!!!」
驚いてはいたが俺のシャツをぎゅっと握り、否定する気はないというのを知らせてくれる。
安堵感と、背徳感と、よくわからないぐちゃぐちゃな気持ちが込み上げてくる。
の体勢を更に丸め、身長差を埋めるように顔を近付け、せめてあまり痛くないように口内を貪るようにキスする。
「ふ、ぁ…」
整えようと必死に酸素を求める呼吸音と、圧迫感に耐えきれずに漏れ出た声が、そのままつながっている部分から伝導するように腰が疼く。
腹の奥に全てをようやく納めきり、少しずつ蜜を擦り付け広げるように動いてやる。
やっと指で探って見つけた箇所を先で掠めると少しずつ甘ったるい声が出てきた。
「はぁ…あっ…ん、うぅ……」
声を抑えようと必死に自分の首に手を回し、塞いでいる口を更に塞ぐように誘導される。
そんなことをされて、耐えられるような理性なんて持ち合わせていない。
汗が流れそうなほど熱くなった額をかきあげ、がっつくように腰を動かす。
「あぁぁぁっっ!!!!」
シーツに血の染みが出来ようが構いなく、が痛がるかもしれないなどと思う余裕もなく。
ただひたすらにその一点を攻める。
「あっ、あ、ま、まってぇ…っ!!
そこ、また、きちゃうぅ、からぁっ!!!」
「イっとけ…っ」
ビクビクと身体が跳ね、達した報せがソレに伝わる。
敏感に貪欲に快楽を求めようと組み敷いてる身体がこちらの快楽を誘う。
「はっ、クソ…」
をうつ伏せにすると身体を抱いて固定させ、またその一点に向かって律動した。
「やぁあっ!!!ふ、ふかい、それぇ、だ、だめ、だめぇ………!!!」
シーツを握り、苦しそうにまた重たい快楽を受け入れるその姿がなんともそそる。
達した後も繰り返しそこを穿つ。
「あっ!あ、っ!」
段々と絶頂の間隔が狭まり、それでも止めることなく波を襲わせる。
漸くやってきた射精感に、ただ黙ってその小さな背中に欲を吐き出す。
やってしまったという罪悪感に襲われるのは更にその後。
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