第15章 白昼夢幻想曲4(烏養繋心)
「ねえ、大好きです」
口にしてみると、なんて重みのない言葉だとがっかりする。
それでも、両手で顔を包まれてしてくれる情熱的なキスはその返事のようで、嬉しくて、冷えた指先がまた温まる。
「んん、はぁ……ん」
打たれる楔は熱く深い。
「あぁん…っ!はぁ、はっ…」
彼のカタチにすらなりそうな私の未開拓の奥が気持ちいい。
子を成すことを受け入れた身体はどんどんと快楽に蝕まれていく。
「んっ!!あっ!ああああっ!!」
脚を彼の腰に絡め、離さないように擦り合わせ、電撃が走ったように私は仰け反って果てた。
「ん、はぁ、あぅ……」
一段と下りてくる子宮が熱い。
蜜がどっと溢れて、まだ逝きたいと貪欲に感度を上げてくる。
「あっ、ああっ、ひあ…っ、ん」
「締めすぎ……っ」
流れてくる汗すら愛している、と舌を這わせ、滴を口にふくむ。
「はっ…、汚い」
「ん、そんなこと…っ」
上擦った声で反論しようとするが、抉られるような感覚にただ震えるしかない。
ひくひくと締め付けて、種子が欲しいと疼く。
体勢を変えられ、更に奥に繋がれるようにお尻を天井に向かわせる。
より引力がかかると、ソコに到達した。
「やぁっ!?やめてぇええ!!?やぁ、そこ、あっ!なに……?」
「メスが好きなところ」
「やぁっ、あっ、やだぁっ!!」
今までのとは違って、核に近い、びりびりとする快感。
頭がおかしくなりそうな程。
「ぁあああっ……!!あっああっあっ…!!!」
言葉にすらならない声がただただ漏れて、泣きそうになりながらそれを受け入れるしかない。
「やぁっ!あああ…!!へん、へんっ!おかしくなっちゃううっ…!!!
きゃぁああ…っ!!!!」
「…っく…!」
掠れた呻き声を聞いて、気持ちよさと嬉しさで、呆気なく意識を手放してしまった。