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【文アル】Could You Love Me?

第2章 優しい君へ【織田作之助】


はぁ、だるい…
否、身体がだるい訳ではないのだが。
今日からまた任務漬けの毎日かと思うと気が重い。
私だって年頃の女の子だもの、普通の生活に憧れたりだってする。

けれど、まあこの特務司書。通称アルケミストの仕事も悪くはない、だって。

「作之助さん…」

私は大好きな彼の名前を呟くと、鏡台から離れて姿見の前に立った。
うん、おかしいところは無し。
一年間365日、恋人と一緒に過ごせる環境なんてそうそうないだろうから。


今日もいつも通り日常の任務から始めようかな、助手の作之助さんに会いに行こう。
そう思いつつ私は食堂に向かったのだが

「織田作?そういやアイツ今日まだ見てねーな」
「俺もだわ。おい中也、お前昨日織田作とサシで飲んでただろどうしたんだよ」
「あー?普通に22時ぐらいにはお開きにしたっつーのってオエエ酒じゃないもの飲んだら気持ちわるっ!」

朝一番に「おはようさん!」と挨拶をしてくれる彼はおらず。
太宰さんと坂口さん、中原さんに彼はどうしたのか聞いてみるとこう答えが帰ってきたのだった。

「そういや俺の部屋で飲んだんだけどよ、織田作はあの後お前の部屋に行ったんじゃねーのかよ」
「えっ?いや来ていませんけれど…」

中原先生にそう言われ私は首をかしげる。
朝起きた時に彼はいなかったし、来たような痕跡もなかったはずだ。

「マジで?割とアイツ司書さんの部屋に通ってるイメージだったんだけど」
「そうでしょうか?」
「だって俺たちと飲んでても、ワシおっしょはんの様子見て寝るわおやすみな〜、とか言うこと増えたし」

ああうん…確かに最近朝起きたら隣で寝てたとかは増えたかも…
じゃあやっぱり私の部屋に来てないと言うことは何かあったと言うことなのか

心配になった私は話を切り上げて彼の部屋に向かうことにしたのだが

「すみません、じゃあ私ちょっと彼の様子見て来ます」
「いや待て」
「なんでしょう?」
「俺が行く」

坂口さんに止められてしまった。
なぜ止められたかはわからなかったが、その声色には強い制止が見て取れた。
恋人であるはずなのに咎められて私は内心落ち込んだ。

「私は行ってはダメなんでしょうか」
「ああ、もしかしたら全裸で寝てるかもしんねーからな」

冗談めかして坂口さんはにっと笑うけれど、私は腑に落ちなかった。
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