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【文アル】Could You Love Me?

第3章 子供な君へ【坂口安吾】


「別に素直にならなくていい。お前は、お前のままでいろ」

無理して、誰にも弱音を吐かなくて、1人で泣いてたお前を守ってやりたいと思ったのは俺だ。


「安吾ー、おっしょはーん。取り込み中かもしれんけどご飯やでーってな」
「ほっとけばいいんじゃん…2人とも子供じゃないんだからさぁ」

廊下を小躍りしながら安吾の部屋の前まで来た織田作は、ドアノックをする前にドアに耳をくっつけていた。
その織田作に連行された太宰は、世話焼きの親友に半ば呆れ半分諦めの表情でいる。

「嘘や、いやっ、どないしよう太宰クン!」
「はいはい、なーに。俺別に2人が何やってても驚かないし?」
「いや、エロい展開やなくて。物音が聞こえんのや!…全く!事件やな!!」
「えっ、マジ?」

おふざけが入った織田作の大袈裟なセリフ回しを華麗に受け流して、太宰もドアに耳をつける。

「マジだ…あーこれは」
「寝てるんとちゃうかなぁ?起こs」
「別の意味で」
「え?」
「別の意味で…寝てるかもしんねー」
「けっけっけ…なんや太宰クンにしては機転がきいとるなぁ」

織田作は歯を見せながら笑った。
その笑い方に太宰はムッとする。

「おっ前…マジでムカつく…俺をなんだと思ってんの…」
「はいはい、ほな2人はほっとくことにしましょ」
「だから最初からほっとけば良かったのに」

ぶつくさ言いながらも2人は仲良く、Uターンをする。

「いやいや、ご飯は大事やで?それに昼時帰ってきた時は、あの汚部屋掃除する言うてたもん」
「まぁ、それはほんとだったんだろうけど。扉閉めてやるもんじゃねーもんなー掃除」
「そういうことや」


2人の声が段々遠ざかる。
彼もそれを承知したのか、ゆっくりと髪をかきあげた。

「はは、物分りが良くて助かる」
「………。」

黙って何も言わない私に、彼は流し目で聞いてくる。

「もう1回、子供じゃ出来ないコト。するよな?…花奈」
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