• テキストサイズ

【文アル】Could You Love Me?

第1章 可愛い君へ【太宰治】


「なぁ、今日もカッコよかっただろー?」

大鎌をノリノリで振り回してMVPを取ってきた彼は一段と機嫌がいい。
同じ会派の織田作さんや坂口さんに笑顔で問いかけては2人に褒められ楽しそう。
そんな彼らを私はエントランスで出迎えた。

「おいモモノハナヤローうるっせーぞ、図書館だ!」
「ひぃっ、す、すみません!…ってもうついたか!たっだいま〜花奈」
「はいっ、おかえりなさい太宰さん、皆さん!」

同じく同じ会派の中原さんにどやされて謝りながらもキラキラと笑顔を向けてくれる。
あー…好きだなぁ。

私は彼のこのくしゃりとしたかわいい笑顔が大好きなのだ。
胸がギュッとして、今すぐに彼に駆け寄りたい。

「花奈、ほらおかえりのア・レ♡」
「ふふっ、もう…はい太宰さん」
「んっ、ぎゅー…あーー気持ちぃ〜やっぱお前抱きしめると癒される」

彼が両手を広げるから迷わずそこに飛び込めば。
ふんわりと、でもしっかり抱きしめられる。
いつの間にか潜書帰りにハグすることが増えていて、気づけば日課になっていた。

「はいはい、イチャコラは部屋でやって〜や」
「ほんと織田作の言う通りだよなー、俺らはカノジョいないって知ってるくせになぁ?嫌味だろこれもう」
「ちっげーよ!嫌味じゃねーしぃ〜。俺は可愛い自分のカノジョをぎゅーってしてるだけだもんな、な?」

織田作さんと坂口さんの軽口に楽しそうに拗ねた彼に同意を求められる。
背の高い彼だけれど、私の顔を覗き込むように見つめる大きな瞳と仕草はまるで愛らしい犬のよう。
そんなかわいい彼にとっくに絆されている私は、突然の「可愛い」に頰が熱くなるのを自覚しながら

「は、はい」

と照れつつ笑った。

その答えに彼は勝ち誇った笑みで高らかに宣言する。

「ほらな!この程度俺らにとっては日常茶飯事なんだよ!」
「…お兄さん?この程度ってそんな。それじゃ、いつもはどんなことしてはるんやろか」
「え?」

ニヤニヤと笑う織田作さんの予想外の言葉に彼と私はギクリとする。
うっ、太宰さん今ぜったい織田作さんのイジワルスイッチ押したでしょう…。

「どんなって…あ、あんなことやー…そそそ、そんなこと…とか?…ってなに言わせるんだコラァァ!」
「いやお前が勝手に墓穴掘ってるだけだろーが」
「アンゴぉぉ!」
/ 21ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp