第12章 彩雲
待ち侘びてたキッスがようやくきて。
一気に体温が上がった。
舌を出して誘うと、するりと翔くんの熱いのが俺の口の中に入ってくる。
激しく絡め合って、唾液を啜ると、脳みそがビリビリと痺れた。
「んっ…ふぅっ…しょ…くん…」
キッスを続けながら、もうすっかり熱く硬くなったイチモツを翔くんの腹に押し付けると、ふっと笑う気配がして。
するっとパンツの中に熱い手が入ってきた。
「あ、んっ…」
ぎゅっと握られて、体がびくんって震える。
「もう、涎垂らしてんじゃん」
「あぁっ…やぁっ…」
親指でグリグリって先端をイジられて。
思わず腰が揺れた。
「だってぇ…早く触って欲しかったんだもん…」
「ふふっ…素直でよろしい」
パンツをずりっと膝の辺りまで下げられて。
俺のを握り込んだ翔くんの手が、ゆるゆると動き出す。
「あっ…ぁ…翔くんっ…もっとっ…」
「智くん…それ、エロい…」
焦らすようにゆっくりとした動きがもどかしくて、その動きに合わせて腰を揺らすと。
翔くんは楽しそうに笑った。
「…どうして欲しいの?」
「もっと…激しくしてっ…」
そう口にした瞬間。
突然、扱く手が早くなる。
「やぁっ…ぁっ…」
「これでいい?」
「んんっ…いいっ…気持ちいいっ…」
焦らされた時間が長かったからか、あっという間に体中の血がソコに集まってくる。
「しょ…くんっ…も、イキそっ…」
「えっ!?早くね!?」
「だってっ…翔くんの手…気持ち良すぎっ…」
「智くん…あなた、どんだけ…」
ぼそりと翔くんがなんか呟いて。
俺を追い込むように、更に動きが速くなって。
目の前が、チカチカした。
「あぁっ…だめっ…イッちゃうぅっっ…」